狭小道路は建築コストアップ
こんにちは森田です。
台風上陸の影響も殆ど無かった大阪府です。
ホント良かったです。
土地からお探しのお客様へ先日ポイントをアドバイスさせて頂きました。
9/13土地選びは建築屋とご一緒に
今日はその続きです。
建築基準法上の「道路」とは、原則として建築基準法で定められた幅員(道路幅)4m以上の道路に、2m以上接した土地でなければならないとなっています。
これは、火災や地震などの災害が起きたときの避難経路、消防車や救急車が通れる経路の確保が目的です。
ただ古くからの住宅地などでは、4mよりも狭い幅の道路が沢山ありますが、それらが全て新築が不可という事ではありません。
セットバックと言って道路の中心から原則両側がそれぞれ2m後退して将来4m道路にしましょうということになっています。
但し敷地に行くまでの道路が非常に狭い場合、コストアップの要因になります。
下の写真は古い住宅地の狭小道路です。
基礎工事を行う場合、生コンを積んだミキサー車を使用しますが、ご覧の道路は大型車が通行できません。
この場合、小型の「立米車(りゅべいしゃ)」を手配することになります。
通常は生コンを4㎥程度積んでくるのに、名前の通り1㎥しか積めないので運搬の回数が多くなります。
元々台数も少ないので費用は増大します。
狭い道路でも侵入出来る立米車。
かなり小さめのタンクであることがお分かり頂けると思います。
下の写真と比べてみて下さい。
さらに上棟時にレッカー車が入れなければ人海戦術、大きな木材を機械を使わず人間の力で持ち上げる「手上げ」になってしまいます。
そうなるとレッカー車を使用するより、人件費が増大しかなりのコストアップになります。
そして資材の小運搬(こうんぱん)作業。
4トンや2トントラックで納品された資材は、近くの空き地で軽トラに積みなおしての現場搬入。
手間と時間が掛かりコストアップになります。
これらの経費が建築費、外構費用に上乗せ(古家があり解体が必要な場合は解体費も)になるので要注意です。
元々住んでおられたお家を建て替えするなら仕方ないですが、建築地用の土地購入には回避することが望ましいでしょう。
前回お話したように、プロの不動産屋さんはこれらの費用を見越して土地の販売価格を設定しています。
ですから土地探しは工務店、ハウスメーカーさんに相談しながら探してくださいね。
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