住まいづくりコラム

作業場ご見学で分かること

こんにちは 大阪府枚方市・交野市を中心に自然素材・無垢材を生かす家づくりを行う工務店日伸建設の森田です。

この3連休にもお客様の御来場がありました。

お近くの都市にお住いの子育て世代のご家族でした。

この日は交野市寺にある作業場のご見学でした。

菅村棟梁が実際の無垢材を見てもらいながら、日伸建設メインの手刻みの仕事を説明します。

ご夫婦共に熱心にお話を聴いて頂きました。

「イヤー実際に見てみて日伸さんの大工さんの凄さが分かりました」というお声を良く頂きます。

作業場で実際に見ると迫力が違うようです。

小さなお子様も材木の切れ端を集めて、鉛筆で絵を描いたりして楽しそうでした。

お客様が皆さん「実際に来てみて他所とは違う事よく分かりました」と言われます。

とても有り難いお言葉です。

また私たちにも分かる事が実はありまして・・・

この段階で、「もの作りにご興味があるお客様かどうか」が分かります。

ローコストビルダーやハウスメーカー等の規格住宅が良いと思っておられる方は、まずこの様な場に於いてもスペックの話を聞かれる事が多いのです。

製品としての住宅でしょうか。

それはそれでいいんですが、規格住宅ベースで棟梁の仕事を見ても「手刻み」の良さは伝わらないと思います。

私も規格住宅を長年扱ってきたので分かるのですが、今主流の家はプレカットや金物が主流なので「大工の技量に関係なく、ある程度(建築基準法レベル)の家は建つ」ということと、「省施工で出来る限り手間を掛けない(掛けれない)」ということです。

手が早くないと日当を稼げないのが今の大工さん。

一般的な手間請け(外注)の大工さんは、日当ではなく床面積や工法等により決まります。

ですので、大工さんは早く仕上れば日当で計算すると金額が増えます。

手間請けの大工さんは個人経営ですから、工期が予定よりも遅れると多少はスピード優先で粗くなる事もあるでしょう。

あくまでも単純計算で比較するために仮の話としておきますが、手間請けの大工さんは坪で2万円前後として・・・

元請けの支給範囲や建物の仕様・工法によりますが、30坪前後の大工手間で60~70万円程度でしょう。

これを60日間掛かれば日当は10,000円、40日で終われば日当は15,000円、パワー爆発の大工さんで30日で終わると日当は20,000円となりますが、施工上のトラブルや間違いがある場合、手取り額はさらに引かれてしまうようです。

日当には、建築用の電気工具の損料や交通費等の諸経費、釘やビスまで含む場合もありますので技術を売る職人さんの環境がいかに低いのかよく分かります。

今のコスト優先の世界では、職人さんが育っていく環境は全く整備されていません。

ビルダー紹介サイトには、ローコスト住宅を予算に合わせた「賢い家づくり」と称してますが、この様な環境下である現状をご理解されているのでしょうか。

ローコストや規格住宅の仕事が粗くなることがある(一部)のはギリギリの中仕方ないのかも。

これらの理由から大工さんは、プレカットや省施工建材を組み立てる事が主流で、道具は丸鋸や釘打ち機、インパクトが中心になり、従来の加工に必要な道具である、鉋(カンナ)、鑿(ノミ)、玄翁(ゲンノウ)、手鋸(テノコ)といった道具はなりを潜めているのが現状です。

日伸建設の小西社長はこのような状況を自らが経験してきたので、日本の建築業界を憂い、作業場や加工機等を私財を出して整え、会社を法人化、大工さん方を社員にし、手刻み中心の伝統技術の継承・育成を続けてきました。

その大工さん方の技術は「削ろう会二連覇」などでも実証されてきました。

「どうせ住むなら日伸さんの大工さんが建てた本当の木の家に住みたい」

こう言って頂くことが一番うれしい言葉です。

次回は、ローコスト住宅が本当に賢い家づくりなのか、お得なのかを書きたいと思います。

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