住まいづくりコラム

床暖房についての話

こんにちは大阪府交野市の無垢材と自然素材を使った家づくりを行う 日伸建設の森田です。

リフォームだけじゃなく新築でもご要望が多いのが床暖房です。

標準採用にはしたことはありませんが、私も過去お世話させて頂いたお客様のお宅でも何軒もご採用頂いていました。

床暖房は、原発を国がどんどん推進していた時代は、電気かガスかで熱源でしのぎを削っていた時代がありました。

電力会社はガスから電気へ熱源チェンジのリフォームまで推進していたり・・・東日本大震災の前までは。

さてそんな時代、棟数の多い住宅会社の新築分譲案件には、ガス会社による床暖、ガス換気乾燥機をビックリする値段で供給サービスしていた時代がありました。

住宅会社も人気設備であるため渡りに船でした。

その条件としてガス会社が推進する「ガススチームサウナ付き」のユニットバスを採用する事が条件だった・・かな。

要するに当時コスパの強い「オール電化住宅にされたらガスを使ってもらえないから、設備機器はタダ同然でもガスを採用して欲しい」そんな時代でしたね。(今から20年ほど前)

それと「商いは牛のよだれ」という考え方。

これらの設備を多くの分譲住宅で採用してもらえば、熱源機(給湯暖房機)は10年サイクルで買い替えになるし、何より「一般家庭よりもガスの使用頻度が高くなる」という事ですね。

自分たちの主力商品を使い続けてくれれば、すぐに投資したコストは回収でき、その後は高利益が続くわけです。

そういう理由から、床暖房や換気乾燥機は電気、ガスの熱源供給会社にとってありがたい設備です。

各設備メーカーもエネルギー供給会社と協力してお客様にお勧めします(住宅営業時代の私もそうでした)

電気は家電と同じく、15年位で故障が発生するのと、メーカーさんの部品供給責任が7年間なので在庫がなくなり次第に修理不可の可能性があります。

電気式床暖の施工(私が以前担当した他社の現場)

温水式床暖の現場(私が以前担当した他社の現場)

ガスの床暖房の温水パイプは30年以上の耐久試験をクリアしています。

ただし、お湯をつくる熱源機の耐用年数は10年くらい (※耐用年数はあくまで目安であり、ご使用状況によって前後いたします。)とガス会社のホームページにも明記されています。

また熱源機の給湯暖房機給湯器は普通の給湯器より高額で、価格競争力はありません(牛のよだれ商法ですから)ので、取り換え時は高額になります。

リフォームならまだしも、最近の住宅は購入者様がお住いの家程寒くありませんし、さらに気密・断熱も高くなっているので、色々なデメリットを考慮すると、私はお勧めしていません。

但し、「子供たちが床にごろ寝できるから、カーペットに発生するダニアレルギーの心配がなくなった」「エアコンの暖房と違い、輻射熱なので喉が痛くなりにくい」などお喜びの声も沢山あるので、一概に否定はしません。

でも採用を悩んでいる人に相談されたら、私はお勧めしないということです。

20年位前の話なので状況は多少変わっているかも知れませんが、ある住宅会社が今後自社の住宅設備の参考にと、住み始めて半年後100軒近くにアンケートを取りました。

30項目中最下位はお風呂のサウナ機能、床暖や換気乾燥機は中間位だったかな。

全く使っていないご家庭もありました。

理由は高額になる光熱費、ガス会社からの請求書を見てビックリ!翌月から使わなくなったそうです。

住む前には付加価値であり人気設備だったのに現実は・・・。

子育て世代にはランニングコストが厳しかったようです。

住宅は住んでから分かる事って意外と多いのです。

設備はいずれ故障します。

それを買い替えたり修理したりする更新コストを考えると「便利さ」だけで片付けられませんね。

それなら断熱や気密、床壁天井の素材、信頼できる職人にお金をかけた方が良いと私は思います。

日伸建設の自然素材の家は住む程に良さの分かる家です。

「住んでみてさらに良さが分かる経年変化を楽しむ家だ」とお客様から喜びの声を頂いています。

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