住まいづくりコラム

住宅における一番のコスト

こんにちは森田です。

朝方強い雨が降っていた大阪北河内地区。

7時半過ぎから雨が止んで明るくなってきました。

今日は住宅のコストについてのお話です。

コストとは物を生産するのにかかる費用。原価。

コストには大きく分けて2種類あって

まずイニシャルコスト 「初期費用」「導入費用」を言います。「住宅取得時に1回掛かる費用」のことを言います。

一戸建て住宅における土地込みの住宅価格ですね。

人によっては住宅ローンや登記に関する費用、火災保険、引っ越し、家具家電など建築外の諸経費も含める方もおられると思います。

もう一つはランニングコスト住宅を維持・続けるために必要な費用」。

住宅を維持・使用するために「払い続ける必要のある費用」のことを言います。

無駄を抑えてイニシャルコストを少なくする住宅を「ローコスト住宅」と言います。

ではその部分の無駄とは何を意味しているのでしょうか。

会社の規模が大きく着工数が多ければ大量仕入れ・流通カットでコストをかなり抑えることは出来ます。

ただ、商品、材料だけでは、我々のような小さな工務店と比べてそんなに価格差は詰められません。

今の時代、小さな工務店も仕入れはシビアになってきていますので。

やはりローコストで重要なのは工期短縮(時間)です。

例えば大工さんや職人さんが仕事をする日数が少なくなればコストは下がります。

ですから無駄な工程や省施工な商品・仕様を選んで工期を短縮するこれが一番のコストダウンです。

ローコスト住宅の標準仕様はそのような手間が抑えられた仕様を選んでいるのです。

構造体はプレカット工法(合板も羽柄材含め)、大工さんが手ノコやノミやカンナを使って現場で加工することがほとんどいらないのが現状です。

まさにタイムイズマネー、スピード勝負になっています。

ただ住宅の長寿命化に対してこんなデータがあります。

一戸建て木造住宅場合において、国交省がこれまで公表してきた資料によれば、木造住宅の寿命は27年ないしは30年だそうです。

国もスクラップ&ビルドを繰り返す現状に対して懸念を示し、住生活基本法を制定し長期優良住宅制度をつくりました。

イニシャルコストを落とすために、省施工や短工期などコスト優先の素材を採用することにより、このような結果になっているのならそれは問題だと思います。

木造なら木の特性、先を考慮した丁寧な施工、そのためにコストが多少アップしたとしても、耐久性の高い素材選びは大切ではないでないかと私は思います。

メンテンナンスフリーの家などというのはこの世に存在しません。

住みながら家に愛着を持ち、適切な時期に費用をかけてメンテナンスするのが大切です。

ということはランニングコストも考慮した総コストで住宅は考えるべきではないでしょうか。

住宅ローン期間ギリギリの寿命のお家では悲しすぎますね。

総コストで考えると、果たしてローコスト住宅はお得なのか、自己投資としては見返りが少なすぎます。

無駄を省いたシビアな家づくりは必要かも知れませんが、家族の命を守る構造部分と、大切な資産である住宅の劣化対策や維持管理に影響する部分には、決してローコストで無い事をお願いしたいです。

枚方市藤阪元町の家で奮闘中の大工さん方。

藤阪元町の家 棟梁の菅村大工

二階を担当しているのは田中大工

若手のホープ 二宮大工

現しの丸太梁が二本ある家 枚方市藤阪元町

手刻み、天然乾燥の自然素材を使って丁寧な家づくりを行っています。

お客様方にはその拘り・考えに賛同を頂いております。

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