住まいづくりコラム

住宅インスペクションについて

こんにちは森田です。

土地からお探しされて一から新築を建てるというお客様もいれば、中古住宅を購入された後改修工事をされてお住まいになる方もおられます。

後者の方が建築以外の諸費用も含めて圧倒的にリーズナブルではありますが、新築の需要は圧倒的に多いです。

国土交通省の調べでは、日本で流通している中古住宅は2013年時点で全体の14.7%。

徐々に中古住宅の需要も増えてはきているようですが、米国や英国では約9割、フランスでも約7割と欧米の主要国に比べればかなりの低水準です。

日本の場合、戦後から高度経済成長期にかけて住宅不足が深刻化し、数を造ることが最優先されてきました。

お陰で住宅の質は低下し。地価が急騰する一方で、住宅は20年も建てば価値がなくなると評価されて、「買うなら新築」という「新築志向」が生まれました。

このため中古住宅はスルーされてきたといえます。

そういう状態であるので、中古住宅は「不具合事象のある住宅」というレッテルが貼られ、「これから先、どのくらいのお金がかかるのか」「あと何年もつのか」という不安が付きまとっていました。

そんな中、注目されているのがホームインスペクション(住宅診断)です。

住宅に精通した建築士資格を保有するホームインスペクター(住宅診断士)が、第三者的な立場から、また専門家の見地から、住宅の劣化状況、不具合事象の有無、改修すべき箇所やその時期、おおよその費用などを見きわめ、アドバイスを行なう専門業務を指します。

宅地建物取引業法の一部改正に伴い、2018年4月1日から宅建業者に建物状況調査(インスペクション)の告知・斡旋することが義務化されました。

宅建法の改正により、住宅の購入前や、ご自宅の売り出し前にホームインスペクションを行なうことで、建物のコンディションを把握し、安心して取引を行うことができます。

居住中のご自宅について調べることもあります。

また、不動産仲介業者が物件の状況を消費者に明らかにするために利用するケースも増えています。

診断の方法は、目視で、屋根、外壁、室内、小屋裏、床下などの劣化状態を診断するのが基本です。

機材を使用する詳細診断もあります。

ホームインスペクターは住宅の「かかりつけのお医者さん」です。

米国では、州によって異なりますが、取引全体の70〜90%の割合でホームインスペクションが行われ、すでに常識となっています。

日本でも近年、急速に普及しはじめています。

どうしても予算的なことや、場所的な事で中古住宅の購入をお考えの方には、第三者機関で有資格者によるホームインスペクションをおススメします。

不動産業者はあまり積極的に進めませんが、中古取得にハードルとなっていた不安が解消になると思いますよ。

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