住まいづくりコラム

内地松

こんにちは 大阪府交野市の自然素材を使った木の家を建てている日伸建設の森田です。

今日は地松(ジマツ)について触れたいと思います。

地松は内地松と呼ばれ国産の松のことです。

中級レベル以上の注文住宅で使われている構造材は輸入材の米松(ベイマツ)です。

産地は北米大陸の西部。

ちなみに一般的な建売やローコスト規格住宅では、ホワイトウッドやスプールス原料の集成材(工業製品の木材)が使用されています。

地松(国産材)は米松に比べて強度があるのですが、加工しやすい直材が多いので米松需要が多い。

お値段も地松よりも米松がリーズナブル。

日伸建設が行っているような手刻み加工が減少しプレカット加工が主流の今、地松の需要は激減しています。

伐採した木は水分を大量に含んでいるため乾燥させないと使えませんが、10年保証の義務化により材木の割れや狂いを嫌がる傾向が強くなり、含水率20%以下を求められるようになりました。

本来なら数年はかかる天然乾燥から、機械や装置による人工乾燥(強制乾燥)が主流になり10日前後と短期間で乾燥できるのです。

天然乾燥をするのなら長期間在庫を保管、管理することになり、在庫に当てたお金は回転せずあおのまま寝かせるだけ。(金利負担発生)

こうやって外材(輸入材)と人工乾燥が主流になり、国産材また林業が衰退したのです。

曲がった地松に墨付けをする菅村棟梁

外材や集成材、乾燥材と違って地松等の天然乾燥の国産材は木の特徴、性質を知らない大工さんは扱う事は出来ません。

また大工として技術、道具(刃物研ぎ等のメンテナンス含む)がなければ加工はできないのです。

建売やハウスメーカーのプレカット、外材、人工乾燥(若しくは集成材)で仕事を続けている大工さんとは、全く違うという事を分かって欲しいです。

地松の曲がり丸太施工例 枚方市新築一戸建て現場

気持ちよく曲がった丸太同士の木組み まさにエクセレント 施工は菅村棟梁 枚方市新築一戸建て現場

これだけ手間を掛けるからこそ、世界に二つとないお家になるのです。

だから、高い、安いは一概には言えない。

手間の日数が違い過ぎるのですから。

日本の住宅の寿命が30年以下という理由がこの手間と材料の違いなのです。

ローコストの家づくりでも2000万円前後はかかるはず。

30年で寿命なんて投資効果が悪すぎではないでしょうか。

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