住まいづくりコラム

太陽光発電の採用はよく考えて

こんにちは 大阪府枚方市・交野市を中心に自然素材・無垢材を生かす家づくりを行う工務店 日伸建設森田です。

最近の住宅は高気密・高断熱に全館空調システムを採用して、家の中全体を冷暖房するシステムを採用するお家が人気です。

どの部屋に行っても適温なので、冬場のヒートショックや夏場の熱中症の影響も受けない暮らしやすい家。

高性能ガラス・サッシも装備され、昨日のお話であるカビの原因になる結露も心配がありません。

屋根には太陽光発電が搭載され、光熱費コストも助けてくれるので、最新の設備機器で快適な暮らしが出来る。

こういうゼロエネルギー住宅には、補助金もつけて国も積極的に推進しています。

でも、これで実際に良いのでしょうか。

「これから光熱費、特に電気代は間違いなく上がり続けます。太陽光発電を設置したら年間●●円お得です」と訪問販売系の営業マンに勧められて設置するパターンがほとんどで、メリットの実の説明で言い包められる人が多いです。

太陽光発電にしても25年間に及ぶ長期の出力保証をメーカーが行っていますが、設置当初に比べて徐々に発電量は低下(70-80%)してきます。

保証期間のその先はどうなんでしょうね。

システムを入れ替えるにしても、このタイミングで屋根の耐久性も自体も劣化し、メンテナンスの時期を迎えます。

果たしてダブルの負担金を支払える人が何割いるのでしょうか??

資金的に余裕が無いからと、発電しなくなったシステムを放置する方も多いのでは?

そうすると雨漏りや、台風などの災害を受けやすくなったり、メンテを放置していて劣化した発電システムから発火して、火事が発生するリスクも無いとはいえません。

その前後には、バルコニーの防水、壁材、水回りのメンテナンスも勿論必要ですしね。

また、マイホームの資産価値としてはどうでしょう?

設置後20年を過ぎて発電量の落ちた太陽光が屋根に乗っているのは、マイナス評価しかないでしょうね。

という事は、マイホームの資産価値も落ちてしまいます。

撤去したとしても架台設置したビス穴は開いているので、コーキング処理??雨漏りリスクは高いです。

その辺りも考慮した上でメリットが上回ると判断されるなら太陽光を設置するならば良いと思います。

今の廃棄物事情なら、何十年後お家を解体するときに工業製品は処分費に今より相当費用が掛かるはずです。

アスベストのように、当時は問題なしの廃棄物が処分が受け入れ先が困難になり、莫大な費用になる事もあるでしょう。

北・西欧の様に環境税が導入され、環境に負荷が掛かるものに費用が掛かるようになるかもしれません。

ローコストで省エネで快適な暮らし・・・の方向性には無理があります。

設備、建材によるCO2抑制ばかりに目を向けるのではなく、開発による世界的な森林が伐採にも目を向けなければなりません。

生態的な変化は人間が、利益や快適性を求める欲望により環境が破壊されているからです。

自然に目を向けましょう。

以下の動画は、無垢里一級建築士事務所 金田正夫さんの「春夏秋冬のある暮らし」新年度の第一回講座です。

お題 環境異変に向き合う 省エネ機器や工業材料は危機回避にはつながらない

環境異変を回避するにはその原因となった戦後の大量生産・大量消費・使い捨てに手を打たないと根本的な解決になりません。
 
機器や工業材料ではなく自然の営みに正面から向き合ってきた先人の道を紐解きます。
 
1/月全12回のzoom無料講座が内容を新たに4月から開講します。
 
ご案内添付します。世論の広がりが必要です。廻りの方にも是非お声をおかけください。
 
とのことですので、動画の下に案内添付します。
 
建築と無関係でも環境問題にご興味おありの方はどうぞご覧ください。
 

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