住まいづくりコラム

坪単価が参考にならない理由

こんにちは大阪府交野市の無垢材と自然素材を使った家づくりを行う 日伸建設の森田です。

ローコストメーカーって凄いなあ~って思いますね。

今や全国ネットになったキムタクやみのもんたがCMしていたハウスメーカー、が初めて関西に進出した18年前は坪単価30万円台半ばでした。

そんなので標準以上の家が手に入るなんて凄いなあと思いましたね。

でも坪単価50万円代の家を建てている工務店より、この会社の方が利益を上げていると思います。

本当なのかと疑いたくなりますね。

しかし、実際の住宅業界はそんなものなのです。

なぜなら、家の形や間取り、建材や設備などによって費用はいくらでも抑える事が出来るからです。

ここで一戸建ての建築費用についてお話しますと・・・

・本体工事費・・・建物を完成させるための工事費

・付帯、仮設工事など別途工事費・・・上下水道工事やガスの配管工事など、人が実際に暮らせるようにするための工事費

・諸費用・・・建築確認申請など、各種手続きや税金に関わる費用

に分けられます。この建築費用が高いか安いかを判断するために一般的なユーザーが目安にするのが『坪単価』です。

坪単価とは、単純に『建設費用』を『床面積』で割った金額のことです。

この『建設費用』を『本体工事費だけ』と分ける業者もいれば、『本体工事費+別途工事費』と表現する業者もいます。

分かりやすく分けるとハウスメーカー、FC,VCグループが前者、地域の工務店は後者です。

本体工事費は基本基礎から内側までの費用と考えて下さい。

ですからそのままでは生活出来ない、暮らせません。

少しでもお得感を出して安く見せたいハウスメーカーやFC,VCグループは、その本体工事費だけで坪単価を計算します。

坪単価の規定があるわけではないので、表現方法は自由というのが住宅業界なのです。

一方、それが普通と感じるFCやVCに属さない一般工務店は、付帯、仮設費用、設計、確認申請の費用まで含めて計算します。

さらにポイントになる『床面積』も坪単価を安く見せる為にハウスメーカー、FC、VCグループには共通しているものがあります。

通常床面積は、「延べ床面積」といい玄関ポーチやベランダなどを含みませんが、彼らは玄関ポーチやベランダなどを含む「施工床面積」という床面積で計算します。

延床面積<施工床面積  建設費用を施工床面積で割った方が坪単価は安く見えます。

『延べ床面積』よりも広い『施工床面積』で算出した方が、坪単価は安くなります。

お得感を強調できるのです。ここまで整理すると

⓵建設費用は生活する為には必要な工事が坪単価計算に含まれていない。

➁面積の計算方法が施工床面積

ということで、安く見えるカラクリがそこにあるのです。

スケールメリットや間取りの規格か等があり、ローコストメーカーは安いですが同じ舞台に並べてみると、意外と坪単価は上がり、格安感は無くなるかも・・・と思います。

ですから、何をもとに坪単価を算出しているのかを見て冷静に判断をしましょう。

「坪単価が安いから契約したのに、実際の坪単価は意外と高かった」と嘆く声が結構聞こえてきます。

カモネギさんにならない為には、坪単価はあまり重視しないことです。

大切なのは生活できる状態でいくらになるのかです。

大手ローコストメーカーも最近は、総額表示をチラシに明記するパターンが増えてきました。

ですが「お宅は坪単価いくら??」と質問するお客さんが多いのも確か。

その前に「自分たちが住みたい家はどんな家なのか」が漠然とでも決まっていないのが問題です。

それによって建物金額や建てる会社自体も違ってきますので。そういった意味も踏まえて、住まいづくり勉強会へお越しください。

自然素材系の大工工務店は、ハウスメーカー、FCのような営業は一切しません、いえ出来ませんというのが本音です。

施工事例 奈良市K様邸

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