再開発により、樹齢100年1000本の木を伐採
こんにちは大阪府交野市の無垢材と自然素材を使った家づくりを行う 日伸建設の森田です。
取り返しのつかない事が淡々と進められています。
5月19日、明治神宮外苑の再開発計画について、三井不動産や明治神宮などの事業者が、まちづくりの方向性を伝えるプロジェクトサイトを新設した。
再開発では、神宮球場とラグビー場の場所を交換して建て替えをおこない、高さ190メートルの高層ビルが2棟建つ予定だという。
しかし、この明治神宮外苑の再開発計画が、物議を呼んでいる。
「計画にともない、神宮外苑に植えられている樹齢100年ほどの貴重な樹木が、約1000本も伐採される予定です。
東京都が計画の詳細を公表したのは、昨年12月の2週間だけ。
十分な周知もされないまま、今年2月の東京都都市計画審議会で、賛成多数で承認されました。
計画が承認されたあと、事態を知った人が大半ではないでしょうか」(全国紙記者)
明治神宮外苑は、明治天皇の事業を後世に伝えるため、荒れ地にゼロから造り上げられた。
いまも残る樹木は、創建時に全国から献木され、樹齢100年を超えるものも多い。
そんな歴史的遺産が、失われようとしているのだ。
再開発計画を知ったアメリカ人実業家のロッシェル・カップさんは、急遽オンラインで計画の見直しを求める署名をスタートさせた。
現在も活動は続いており、賛同者は6万人を超えたという。
「本当にひどい話です。再開発の計画を見ると、1000本もの樹木が伐採されるうえ、軟式球場やバッティングセンターなど、市民の人々が利用している施設が一気になくなります。
代わりにできるのは、ショッピングモールのような商業施設や高層ビル。
渋谷と表参道に囲まれている神宮外苑に、ショッピングモールは必要でしょうか。
なぜこんな計画が必要なのか、都民にとっての公益性はどこにあるのか、納得のいく説明がまるでありません。
こんな計画を、12月の後半に2週間公開しただけで話を進めてしまった。
誰も気づかないうちに、話を動かそうとしたとしか思えません」(カップさん)
小池百合子都知事は、一貫して計画に賛成の立場だ。
2月22日の都議会で、「SDGsの考え方にも沿ったまちづくりを進める」と説明。
3月9日の都議会では「新たな神宮外苑として、次の世代につなげていくことは創建の趣旨にかなう」と発言している。 5/23yahooニュースより」
小池知事や政治家の皆さん方は、SDGsの意味をはき違えていると思いますね。
元に戻せない自然を壊してハイテクな高層ビルを2棟建築するのが〝持続可能な開発目標”なんでしょうか。
再生エネルギーや機械設備の力で、高断熱高気密な建物を建てた方が計算上CO2が削減されるのかも知れませんが、樹齢100年以上の1000本の木がもたらす人々への効果は計り知れないことでしょう。
デジタル社会に依存する国や自治体の今の方向性は、歪が起きるに違いないでしょう。
数値至上主義の理系的省エネばかりがスポットを浴びて、アナログ的な揺らぎや癒しには非科学的と嘲笑されるそんな雰囲気、風が建築業界には吹いています。
何よりアメリカ人の方が発起人になり、計画の中止を訴えているといのが情けないです。
化学、工業製品を使った数字合わせの省エネ、創エネばかりに目が行き、自然に対して目が届かないのが悲しいです。
ドラマや小説の世界じゃないですが、地価上昇の大きな権力、利権が動いているのかも知れません。
この様な姑息な手段は許されません。
皆が環境に対しての意識を高め、自然を守るという気持ちが大切です。
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