住まいづくりコラム

木造住宅の耐用年数について

こんにちは大阪府交野市の無垢材と自然素材を使った家づくりを行う 日伸建設の森田です。

日本最古の模造建築は、奈良の法隆寺の五重塔と言われ築後1300年を超えています。

勿論、度重なる回数のメンテナンスがあってのことですが、立派に現存しており本当に凄いですね。

長寿の秘訣は木の寿命です。

法隆寺の五重塔は、樹齢1000年を超える桧が使われています。

桧は、伐採されてから150から200年かけて強度を増して行くのです。

その後1000年近くかけて伐採時の強度に戻っていくとされています。

・・・とここまで書きましたが、木造住宅の耐用年数はわずか22年なのです。

でも、これ実際に住み続けられる年数とは違います。

22年というのは、減価償却の計算に使われる「法定耐用年数」なんです。

木造の寿命が20年くらいというのは誤解です。(解体された履歴から見ると、それでも27年なのですが。

耐用年数とは「減価償却資産が利用に耐える年数」のことで、正式には法定耐用年数といわれます。

この法定耐用年数が過ぎると税務上の資産価値がゼロになります。

減価償却資産は購入した場合の代金を耐用年数の間、毎年、費用として計上することが可能で、例えば、100万円の減価償却資産の法定耐用年数が5年の場合、5年間にわたって毎年20万円ずつを費用として計上できるのです。

木造の建物の場合、木造のアパートを建てたとすると、法定耐用年数期間に価値は徐々に下がって、22年を過ぎると価値が0になります。

その間はアパートのオーナーは毎年、経費として計上することができます。

建物の耐用年数は構造によって下記のように違います。

木造 22年、軽量鉄骨プレハブ造19年~34年(骨格材肉厚による) 鉄筋コンクリート造47年。

法定耐用年数が住宅ローン可否の判断材料になることがあります。

減価償却の計算のために設けられている法定耐用年数ですが、中古住宅の購入に影響してきます。

先日お出でになった銀行さんは「建物の価値で評価出来たらいいのですが、20年越えの建物の評価は0と見ます。融資審査の基準は【築年数】】と【路線価X㎡数】この2点なんです」と言われていました。

日伸建設のように、本格的な木造住宅に取り組んでいる工務店には寂しい話ですが、これが金融機関の評価であり現実なのです。

法廷対応年数が全てではなく、要は人物評価に重きを置くのが金融機関(銀行)ですから、最後はお客様個人の属性という事になります。

融資では申し込む人の返済能力や、住宅性能、土地の条件などさまざまな項目で検討されます。

中古の木造住宅の、売買で法定耐用年数が短くなったことを深刻にとらえる必要はないでしょう。

木造住宅の法定耐用年数を超えても、快適に暮らせる家は数多くあります。

さらに新しい家は劣化対策や維持管理に関して考えられた物件が多いので、住宅の寿命はさらに延ばすことができるでしょう。

但し、一概にどの家もそうとは言えません。

実際の建物の寿命は環境やメンテナンスによるところが大きいからです。

建物は少しずつ劣化していくものですから、メンテナンスフリーのお家などありません。

施工した建築会社の定期点検や、必要な修繕、リフォームは適切な時期に行うこと。

法定耐用年数とは関係なく長く住める快適な家になるのです。

国が推奨する「長期優良住宅」の意味合いはまさにこの部分なのです。

施工事例 古民家を改装 枚方市

 

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