日伸建設では、山へ出向き、材木を調達してきます。そこで目利きした曲がった変木を棟梁の技で家の材料へと変化させていくのです。
家の中に入った時にパッと目につく大きく立派な梁。階段の手すりなど、自然の形のまま使うことが多くあります。
あんな曲がった木で大丈夫なの?とよく聞かれますが、安心してください。変木は逆に強度があり、家の材料としては適しているのです。
変木はそもそも山の急斜面などの厳しい環境で育った木で、自然の中でたくましく育ってきた野生児なんです。
だから、素性の良い(まっすぐな)木材より、曲がりくねった変木の方が、強度があり、構造体の材料としては適していると言えるのです。
加工は大変ですが、曲がっている木の方がいい味が出るのも理由の一つです。
変木は、普通の市場ではまず出てきません。それを扱えるだけの技術が必要なのですが、残念ながらそのような技術を持った大工は減ってきました。
また、最近の家は工場で材料を製造するプレカットが主流ですが変木はプレカットすることが出来ません。
効率も悪いので、現代の日本の家づくりでは使うことがあまり無いため、市場には出てこないのです。
だからこそ、直接山まで出向いて曲がっている木を探さないと思ったような変木を手に入れることは出来ないのです。
伐採する時のポイント
ただ曲がっていればいいというものでもありません。
なぜなら住宅の材料として適したものと適さないものがあります。
それは、長年木を扱ってきた大工の経験で見極めなければなりません。
伐採するときに、この木がどの場所でどのように使われるのかを考えた上で伐採しないと、使う際になって上手く当てはまらないので、使う場所のイメージをしながら伐採しています。
伐採する時期
自然の木は、11月から3月までの冬の時期に伐採して皮むきをするのが最適です。
それなぜかと言いますと、冬は乾燥しますので、木に含まれる水分も少なくなります。また、暖かくなってくると虫が出やすくなって、木を食べてしまい使い物にならなくなることが多くなるからです。
信州で伐採された赤松は赤みがより強く、木目も積んでいるので粘り、強度があるなど、他の赤松と比べて優れた特徴があります。
朝方は−9℃、日中は9℃、その差は18℃。1日の中での寒暖の差が激しく、また冬の厳しい寒さとによる気象条件の悪さが、木目の積んだきれいな赤松を育てるのだと思います。
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