乾燥は木材を生かすか殺すかを決める重要なポイントとなります。
乾燥は大きく分けて、『人工乾燥』と『天然乾燥』があります。
人工乾燥は、木材を釜に入れて高温にすることで、短期間で乾燥させる方法です。
メリットとしては、表面が割れにくいことと、短期間で構造材として安定共有できるので、天然乾燥材と比較すると、とても安価となります。
樹皮を剥いた状態で長期間にわたって放置し、雨風にさらすことによって乾燥させる方法です。
ゆっくり時間(2~3年)をかけて乾燥させることによって、木材の繊維に極端な負荷がかからないので、構造材として住宅に使われた後でも細胞は死なずに生きているのです。
ですから、木材の色艶が良く、香りが損なわれませんし、粘りがあり強度の高い木材となります。
自然の木が持っている風合いが残ったまま住宅の材料として使えることが、天然乾燥の一番のメリットです。
そもそも、なぜ木を乾燥させるのでしょうか?
伐採してすぐの木材は水分を多く含んでいます。含水率(木がとれぐらい水を含んでいるか)というのですが、産地、樹種、季節でも異なりますが、50%もしくはそれ以上となります。
家の材料となった木材は乾燥材と呼ばれ、含水率はだいたい18%以下の木材を指します。
木材は乾燥していく過程において反ったり、縮んだりします。あらかじめしっかりと乾燥しておくことによって、それ以上変化しにくくなるようにしているのです。
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