建方とは、加工場で加工した構造材を現場で組み立てることを言います。
一気に建物の全体像が浮かび上がり、いよいよ家づくりも後半戦へと突入です。
建方は、新築工事の中で、大工にとっても最も気を使い、危険な作業が待ち構えている最難関と言えます。
これまで加工場で刻んできた材料を初めて現場へと運び込み、組み上げていくのですが、現場では様々な問題がつきものです。
それらを上手く収め、棟が上がりきった時は、心からホッとする瞬間でもあります。
ハウスメーカーでは、1日で棟が上がってしまいますが、日伸建設の新築現場では、丸太が多いため、最低でも2~3日はかかります。
その丸太を納めるときはすごく迫力があり見応えがあります。
木の家づくりとはどのようなものなのか、自然素材の家がどのような構造になっているのか、ご興味のある方はぜひ見学にいらしてください。
手作業で墨をつけ、刻んでいますので、棟が上がるまで、気が気ではありません。ちょっとした狂いが大きな問題を引き起こすことも多々あります。
間違いのないように、何人かの大工で2重、3重にも確認しながら刻んでいくのですが、それでも棟が上がるまでは不安な気持ちがあるものです。
建方の日を迎え数日をかけて棟が上がった時には、本当に心の底から安堵する気持ちと言い表せないくらいの達成感があります。大工冥利につきる瞬間です。
この瞬間をお施主様と一緒に分かち合うのが毎回、とても楽しみです。
現場で建物の構造を組み上げていくことを建方と言いますが、上棟(棟上げ)との違いをご存知ですか?
棟上げとは、読んで字のごとく『棟』を上げることです。棟とは、屋根の一番てっぺんの部分を指します。
これを上げるから棟上げなんですね。
ですから、上棟式の日にちが決まっているので、前日までに棟以外が終わっていても棟だけは上げずに置いておかなくてはなりません。
地域によって言い方が違うんだと思っている方も多いようですが、本当はこんな違いがあるんですよ。
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