自然素材にこだわる家づくり

自然素材にこだわる家づくり

自然素材の梁わたしは大工の棟梁ですから当たり前ですが、素材にこだわっています。
奈良だろうが長野だろうが、良い木があると聞けば現地まで行き、自分の目で見て、仕入れてきます。

自然に成長したままの曲がった木を見ていると、『これを梁にすれば風格があって面白いやろなぁ』 とか、『こいつは、玄関の飾り棚に使えばお洒落やなぁ』 と、色々想像しながら見ているとついつい買いこんでしまいます。

そうやって選んできた木は、家を建てる前にお施主さんに見てもらって、これが柱になるとか、梁になるというのを一つ一つ説明させてもらいます。
すると、お施主さんは、こんな立派な木を使ってもらえるんやと、感動してくれるもんです。

こちらも、自分で選んできた木を、どういう風に仕上げてやろうか、わくわくしていますが、お施主さんも、目の前の木が、どうやって家になっていくのか想像して、同じようにわくわくしてもらいます。そうやって一緒にわくわくしながら建てていくことも重要なことです。

無垢の木というのは不思議なもので、見たり触れたりしていると心が和んで穏やかな気持ちになります。
自然素材で囲まれた空間で生活していれば、それはなおさらです。

子供の成長にも大きな影響を与えるでしょうし、人の性格を変えることだってあります。
先日も、子供がほしいと思いつつも何年間か子宝に恵まれなかったお施主さんから、引っ越してからしばらくして妊娠したという報告をもらいました。
これは偶然かもしれませんが、しかし、木に囲まれて生活することによって、精神的に安定し、色々なことに良い影響を与えることで幸せが訪れたんだと思います。

では、なぜ、自然素材が良いのか?
それは、生きているからです。

伐採されて家の材料となっても、無垢の木は生き続け、呼吸もすれば、伸びたり縮んだりもします。空気中の湿気が多い時には水分を吸収し、少ない時には吐きだすことによって、湿度の調整もしてくれます。

そういった自然の生命力に触れながら生活することが、人体にとって悪い訳がありません。良いことだらけです。

一方、近頃の住宅会社が建てている家のほとんどは、集成材といって、木材を接着剤などの化学物質を使って固めてしまった材料を使っています。
そういった木材は、見た目は同じ木でも、決定的な違いがあります。
それは、木が死んでいることです。

集成材は、呼吸することもないですし、調湿することもありません。
だから、なんと言いましょうか、言葉にするのは難しいんですが、何だか 『イヤな気』 がします。
今はかなり規制が厳しくなりましたが、以前は、明らかに有害な物質を含んでいることもありました。

そのような素材を使うことと、気密性が高くなってきたことで悪い空気が家の中に充満するようになり、シックハウス症候群という病気が生まれ、また、そのような空間で生活していると、落ち着きがなくなったり、無意識のうちにイライラしたりするもんです。

こうして健康に害が出てきたため、24時間換気が義務付けられましたが、自然素材の木や塗り壁などで建てられた家では、そもそもそんな必要はなかったんです。

長い目で見れば木よりも耐久性の低い鉄の金具(鉄は錆びます)によって固定したり、化学物質に頼ったりと、日本の住宅会社や法律は、なぜもっと自然素材の力を利用しようとしないのか不思議でなりません。
これからも、もっともっと自然素材を生かした良い家を建てて、少しでも多くの人にその良さを分かってもらえるように頑張っていきたいと思います。

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