住まいづくりコラム

プレカットと手刻みの違い

こんにちは森田です。

今日の大阪北部は晴天秋晴れの気持ちの良い朝です。

今朝は自宅から6.5kmの距離を自転車で通勤しました。

まさにサイクリング日和です。

今日はプレカットと手刻みの違いについてお話します。

現在、一般的な木造軸組み工法で建てられた家のほとんどがプレカット工法です。

プレカットとは「住宅建築に使用する木材を予め(プレ)工場で切断・加工(カット)する」こと。

均一に工場でカットされたプレカット材

専門のプレカット工場で予め木材を加工し、現場では大工が組み立てのみ行う形になっています。

これまでの大工が柱や梁等、家を建てる際必要な構造材に施す仕事(墨付け・刻み)を、コンピューター制御の大型の工場で全て行い、建て上げてゆく工法です。

メリットとしては、

・手刻みと比べてプレカット工法は工場生産の為、棟上げまでの工期が短縮できる。

・コンピューター制御の為、正確な加工が出来る。

・工期短縮を含めコストが安い。

・大工の技量によらない均質な加工などのメリット。

デメリットは、

・複雑な加工が困難、木の個性を活かした加工ができない。

・真壁(柱や梁を現しとする意匠)には不向き。

一方、手刻みとは構造材に墨付け、刻みと、大工が全ての工程を行い、建てる工法になります。

丸太梁への墨付け

手刻みでは、木の特性を熟知した大工さんが木の癖を一本一本読み、一番良い使い方をします。

多くの寺社仏閣の様に、建てたお家の長寿命化を考えながら。

プレカット材を使うようになってから、加工場で墨付けという仕事が減ってきました。

丸太梁の手刻み

熟練の大工は、違った特長を持つ木材をどこに使うのか。

どのように見せるのかを考え墨付けをし、刻んでいきます。

また、経年変化を見越して墨付け、刻む、これが省施工の家づくりであるプレカットとの大きな違いです。

デメリットとしては、工期が長くなる=コストアップ(初期投資として)

結局住宅の寿命と資産価値を考えるとコストアップとは言えないかも知れません。

日伸建設では、日本の元来の伝統技術を大工さんの育成も含めて、残したい、継承し守りたい、という小西棟梁の思いの元、手刻みに拘り続けています。

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