住まいづくりコラム

ドアの内開き・外開き

こんにちは森田です。

昨日SNSに施工事例で屋敷門の画像をアップしました。

菅村棟梁作 大門

するとそれを見た方から「その2枚の大きな戸はどんな時に開くのですか?」質問がありました。

小西社長にお聞きしたら、この大門は結界なので本来その家の大切な行事の時しか基本開けないそうです。

普段の出入りはくぐり戸から。

武家屋敷はこの門がもっと高くて、馬に乗った武将が通れるようになっているそうです。

大河ドラマなどでそういうシーンがありますね。

さらに調べていくと、門は基本内開きですがその理由は何故か?

敵に攻め込まれ時を想定しています。

閉門するときに、敵を撥ね退けられます。

外開きなら開門しようとしても、敵に門の前に石などの障害物を置かれたら出るに出れなくなります。

そういうことなのですね。

今の暮らしに置き換えてみると、オープン外構の家なら外との結界は玄関ドアですね。

圧倒的に外開きが多いと思います。

理由としては、最近の家は玄関が狭いから外開きが主流となっているようです。

ただ、欧米では圧倒的に内開きが多いそうです。

理由は治安の問題です。

内開きの方が圧倒的に防犯性が高い、先ほどの門のお話にあったように、賊に押し込まれても内開きなら女性でも体重を掛けてドアを閉める事ができます。

外開きでは押し込みは防げませんね。

ホームアルソックのページより

防災の意味でも内開きは有効のようです。

津波、あるいは豪雨による洪水などが起きた場面で、外部に大量の水が押し寄せたとき、「外開き」のドアは外部からの水圧で開かなくなる恐れがあります。

ドアが「内開き」であれば、水圧にかかわらず、開けることができるので安心。

逆にトイレや浴室は、中で人が倒れてしまった時のことを考えると、「内開き」より「外開き」の方が救助しやすいのでご注意下さい。

ドアの開く方向のお話でした。

意外に深いですね。

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