住まいづくりコラム

お伝えしたいこと

増し積み擁壁に注意

こんにちは大阪府交野市の無垢材と自然素材を使った家づくりを行う 日伸建設の森田です。

先日、お客様と敷地調査に出かけました。

そこで気になったのが「増し積み擁壁」(二段擁壁)です。

宅地でよく見かける光景です。

青い部分が元々の擁壁で、赤いラインが後からブロックなどで積み増した擁壁です。

元々既存の擁壁の上が法面になっていて利用出来ない敷地を、既存の擁壁に新たにブロック等を積み増して、盛り土をすれが平坦な土地になるので、敷地を有効活用できるようになります。

安易に行っておられる方は多いと思いますが、盛り土と雨水の土圧が強度が不明の擁壁に掛かるので非常に危険です。

もし地震などで崩落したときに人がいたら・・・。

責任は家の持ち主が問われるのです。

今回、擁壁手前の方にひび割れも確認出来ました。

地震により増し積み擁壁が崩落は命の危険性があります。

要注意ですね。今回は隣地側の擁壁ですが、考えた方が良いと思いますね。

こういう危険な増し積み擁壁は、土圧が掛かる部分の盛り土を撤去すること。

安全性が実証出来ない場合は、元の法面に戻さないと再建築は出来ません。

盛り土に関しては「安息角」といって30度の傾斜とる必要があります。

土留めとしての役割がなくなれば、「塀」になりますので1.2mまでなら大丈夫です。

丁度、他の工務店の改修工事の事例がありましたので、ご紹介致します。

現況は増し積み擁壁に盛り土の状態です。(上部の塀のブロックは撤去しています)

下の土地の写真のGLまで3m強。

既存擁壁⁺増し積み擁壁でかなりの高さがありました。

土の中から控え壁が出てきました。

 

盛り土の撤去

法面にする為、斜めに整地します。

安息角30度をキープ。これで土圧が掛からない普通の塀になりました。

さらに恐ろしいですが、水抜きの穴がなかったので透水菅を埋設。

会所升を設置し透水菅とつなぎます。

会所升の雨水はポンプで側溝へ排出しました。

建て替えだったので、基礎着工前だったので重機を使って工事が出来ましたが、既存住宅の改修は手作業になり時間と費用が掛かり大変です。

増し積み擁壁の危険性を理解し気をつけましょう。

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「増し積み擁壁に注意」への9件のフィードバック

  1. へぇ~これはプロにしか分からない安全ですね!
    素人考えでは強度されているように見えますが
    違う場合も有るんですね・・・今度から目線が変わりそうです~・・・!

  2. 「増し積み擁壁」私もこれは知りませんでした。
    不動産屋なら、道路幅や家の向き・駅までの時間を話し購買力をそそりますが、これは一生の問題。
    上の擁壁が崩れて自分の家に被害。

    「増し積み擁壁」注意してみてます。

  3. にっしー より:

    こんにちは。

    何年か前にこういう壁が崩れて、小学生が被害になったことがありましたね。あのときの教訓、きちんといかされて欲しいものですが、喉元過ぎれば・・・的な感じになってしまっているのも実情なのでしょうか。。。

  4. みかん農家 より:

    危ないブロック積みなどよくありますよね。
    こうしてしっかり工事すると安心ですね。
    応援ぽち。

  5. Junko より:

    こんばんは♪
    PCの更新に時間がかかってます。
    今日は応援だけで、すみません。
    いつも、ありがとうございます。
    (*´з`)ノ

  6. 溶射屋 より:

    家づくりコラム森田さん

    こんにちは!

    >擁壁

    ようへきと読むのですね!

    倒壊した時に危険が伴うのは間違いありません。

    安全に徹底してもらいたいものです。

    ポチッ!

  7. チーちゃん より:

    おはようございます。
    これは危険ですね。

  8. たんぽぽ より:

    おはようございます
    勉強になりました♪
    ぽち

  9. おはようございます。

    今日の説明もとってもわかりやすいです!
    傾斜地の造りは、大切ですね。
    横浜で崩落事故がありましたが、傾斜地は日本には多いので大切なことだと思います。
    我が家も新築の際、300万円でコンクリで補強しました。

    ぽちっ

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