住まいづくりコラム

防犯の基礎知識 泥棒はカメラが嫌い?

お家の防犯

こんにちは森田です。

今日は水曜日なので自宅からの更新です。

今日の大阪は秋らしい爽やかな朝です。

今日は寝屋川市成田より

 
 さて、日伸建設に協力いただいている一般社団法人 全国防犯啓蒙推進機構理事長の折元洋巳氏から了解を頂き掲載致します。

折元氏は、大阪府警察20年の経験、特に留置場の看守時代の経験から、犯罪者自身から聞いた「泥棒の心理」「泥棒の手口」を元に、「泥棒の目」から見た「防犯対策」について語ってもらいます。

この中のお話を我が家、我が街にスライドしてお考え頂き防犯知識を高めて頂ければ幸いです。

ラジオ大阪にて収音での折元氏 毎週日曜日9月30分からの、「PikaPika住まいの物語」内、「元刑事が語る防犯対策」のコーナー。


第五回目 泥棒はカメラが嫌い?

最近は各所の防犯カメラが設置されています。
名称も防犯カメラですから、全ての犯罪に防犯機器として役にたっているのでしょうか?

電気工事も簡易なワイヤレスの防犯カメラ。映像は スマホで受信できるタイプなら外出先からもチェック出来、安心です。


私はそうではないと思います。

まず、防犯という言葉は犯罪を予防すると書きますね。
つまり「事前対策がとられており、犯罪を抑止できる」と言う意味ですよね?
カメラがあって犯罪者が映像が残るから嫌だな~と思って犯行を諦めれば抑止効果があったということで防犯といえますが、現実は、特に泥棒は映像が残っていますが犯行を諦めることなく撮影されています。
それも隠しカメラではなく目立つカメラの映像にです。

つまり、泥棒にとってはカメラがあれば、顔がばれるのが嫌なら帽子を深く被ったり、顔をそらしたりすればよく、特におびえてる様子は伺えません。
泥棒にとっては「防犯」と言えるほど抑止効果は期待できないということをご理解下さい。

ただし、警察としては捜査資料になるので、映像があることは非常にメリットがあります。つまり事後捜査に有効な証拠と言うことです。

最近の報道で、防犯カメラの映像が犯人逮捕に結びついたという報道も少なくありません。
しかしそれは泥棒などの毎日、あちこちで行われる犯罪ではなく、殺人・子供への犯罪など社会的影響の大きい事件の犯人映像をテレビで報道して、国民から情報を得て逮捕につながっているのであって、一日に全国で160件程度(令和2年統計より)も泥棒に入られている状況で、泥棒の映像が撮影されていても、決してテレビで放送などはしてくれません。

カメラが防犯にならないと言うのではありません。
泥棒の対策と考えるとすこし効果が薄いといえるだけです。

エレベーター内に設置して、その映像を1階エントランスに映し出しておくだけで、エレベーター内で女性や子供にいたづらしようと思う犯人には、最大のプレッシャーをかけることができるので、かなり有効な防犯対策になります。

要は機器の特性と犯罪者の心理をしったうえで、いかに使うかが需要であるということです。

また、犯罪対策ではありませんが、集合住宅のゴミ箱などを撮影しておけば、ゴミの日を守る対策や不法投棄などの対策には役立ちます。
カメラを嫌がるのは、プロの犯罪者よりどちらかと言うと一般人に近い犯罪者たちであるということを知っておけば、イメージしやすいのではないでしょうか?

だから私は防犯カメラとはあまり呼ばず、監視カメラと呼んでいます。

以上「泥棒の目」から見た「防犯対策」でした。

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※ラジオ大阪(1314KHz)毎週日曜日午前9時30分から45分までの「PikaPika住まいの物語」という番組内で、「元刑事が語る防犯対策」という折元洋巳さんのコーナーが常設されました。
皆さん為になる貴重な6分間。是非お聞きください。
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【第9回】令和3(2021)年10月31日 泥棒が嫌う家

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