道路高低差が大きな土地への擁壁工事
こんにちは森田です。
本日は秋分の日、交野市は晴天です。
ちょっと暑いくらいの陽気です。
さて先日土地選びのお話で道路との高低差のが少ない土地をおススメしました。
過去の私が担当したお客様の現場写真を見つけましたのでそれを元に解説します。
大阪府某住宅地、分譲地のロケーションを気に入られてこの地で新築することに。
見ての通り道路高低差の大きな土地です。
こういう土地を有効活用するには擁壁工事が必須です。
擁壁を建てて駐車場スペースを作りますが、土圧(土の重さ)が掛かるので普通にブロックを積むだけではNG。
地震が来てもこれだけの高低差分の土をささえるだけの耐力が必要です。
しっかりとしたL字擁壁をご予算も考慮、ご提案し進めさせて頂きました。
面積も70坪超と大きく、前後の二方向道路に挟まれ、擁壁は裏側にも必要であり、2つ合わせて〇百万円の費用が掛かりました。
何故それだけコストが掛かるのかを写真を見ながらご説明致します。
掘削、鋤取り、残土処分、擁壁と進めました。
どんどん掘り進めます。
掘った土はトラックで何度も搬出、そして処分です。
暫くこの作業が続きます。
勿論費用も処分場への搬出と処分の回数が加算されます。
擁壁基礎のベース部分を掘削しました。
駐車場スペースの土を漉き取って見ると道路と高低差がリアルです。
砕石を入れて転圧(締め固めます)
鉄筋を組んでいきます。
擁壁のベースにコンクリートを打設。
こてで均一にならします。
数日間の養生期間を経て擁壁ブロック工事になります。
使用するのは勿論、垂直施工の認可を国土交通大臣から受けた画期的な構造材料CP型枠ブロックです。
丁寧に慎重にレベル、立ちを確認しながら積んでいきます。
ブロック擁壁積み終わりました。
一枚目のビフォーと同じ角度から撮影。
積み上げたブロックの上からコンクリートを流し込みベースと一体にします。
上部から型枠内に流れ込むコンクリート。
均して整えた後は養生期間を取ります。
養生期間を経てL字擁壁が完成。
前後の揺れにも強い。
その後土を埋め戻しました。
土圧が掛かっても強固で安全な擁壁が完成。
敷地も有効利用できますね。
とここまで写真で見て頂きましたがいかがでしょうか。
これだけしっかりとした擁壁ならもしもの時に安心ですね。
でもこれでも100%大丈夫とは言えないのが自然災害の恐ろしいところ。
何年か前に通学中の小学生が地震で倒壊したブロック塀で命を落としました。
コスト優先では片付けられない問題なので、モラルを持ってご予算に応じた住まいづくりをお願いします。
道路高低差が大きい土地には多大なコストが発生することをご理解頂ければ幸いです。
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