杉の効用 中編
こんにちは森田です。
現在高槻のマンションでは、杉材を使ったリフォーム工事を行っています。
お施主様の御厚意により、12月1週目の土日は完成内覧会を開催致します。
昨日に続き今日も「杉の効用」について、朝日新聞のbe reportの過去記事から抜粋してお伝えします。
杉と言えば花粉症の代名詞のように扱われ、皆さんはマイナスイメージが強いかも知れません。
しかし最近の研究で、「優れた調湿機能」や「空気清浄機能」を持ち、人をリラックスさせる効果が大きいという事が次々と明らかになりました。
杉の香り成分ががん細胞の増殖を抑える可能性を示す研究効果もあり、医療へ応用する研究も期待されています。
がん細胞の増殖抑える可能性
杉板を張った部屋と、そうでない部屋で30分間計算をさせます。
作業効率は両部屋で変わりがなかったのですが、ストレスを加えると増える酵素α-アミラーゼは、杉板の無い部屋で増え、ある部屋で逆に減少しました。
緊張や興奮で活性化する交感神経は杉板が無い部屋で活性化しましたが、ある部屋では抑えられたまま。
香り成分が持つリラックス効果が確認されました。
免疫力が高くなると増える物質が、杉の机や椅子を置いた学校に通う生徒の体内に多いという研究結果もあります。
がんを巡っても興味深い実験結果が出ました。
京都大学名誉教授川井氏(木質材料学)らのグループは、その発現ががん細胞の増殖と関連が深いとされる「熱ショックたんぱく質(HSP)70」に着目。
脳腫瘍細胞を43度で2時間加熱するとHSP70は2.5倍に増えたが、加熱中に杉の香り成分を与えると、ほとんど増えませんでした。
川井氏は「まだ細胞レベルだが、杉の香り成分が、がん細胞の増殖を防ぐ可能性があるかも知れない」と話します。
同じ杉でも漂い出す香り成分の量は産地や条件次第で変わるようです。
天然乾燥させた材木のそれは、現在主流の100度以上の高温で強制乾燥させた材木の2倍以上。
色が濃い、木の中心部(心材)は、色が白い周辺部(辺材)より多く、木を縦に切った「板目」より切り株の面「木口」の方が多い。
つまり天然乾燥させた心材の木口から、香り成分が最も多く漂いだすのです。(後編に続きます)
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